むくげむくげ 2005.8.17本日は我が家の庭で咲くむくげのお話です。 花弁中央に赤紅色の紋がある種のムクゲ(Hibiscus syriacus L)です。 もう何十年も前から同じ場所で咲き誇るのですが、虫も付きやすく、花が咲くまでは幾多の苦労があります。 家人がそれを見落とした場合、悲劇がおこります。虫に蕾が全部食われ、花が全く咲かないという事態になります。 昨今殺虫剤を使うのが憚られる中、自然に任せています。 花も小さいようです。 品種は20品種ほど。 色では、真っ白、赤の斑が入ったもの、青紫色など。 八重咲きなど。 とくに青色一重で中心部が暗色の品種「ブルー・バード」は花を多くつけます。 アオキ科には、フヨウ、ハナボウ、綿、ハイビスカス、モミジアオイ、ボンテンカ、フユアオイ、オクラなどがあります。 公害に強いため、フムクゲが街路樹として使われる例もおおくあります。 絵は、剪定したムクゲをスケッチしたものです。 事典: ムクゲ アオイ科 Hibiscus syriacus L.(ハイビスカス シリアクス L.) 学名シリアクスは、「シリア原産の」という意味ですが、実際はシリア原産ではなく中国原産で、中国名で木槿(ムーチン)という。日本へは古く入ってきたとみられ、貝原益軒が『万葉集』のなかの「秋の七草」の歌にある朝貎(あさかは)をムクゲであると論じたのも、ムクゲが早くに渡来したことを前提としている。 槿花(きんか)一朝の夢(一日の栄)の句は、ムクゲの花が1日でしぼむことに喩えて、栄華が早く亡び去ることを説いたものです。 フヨウとともに中国では古くから鑑賞された花木であり、韓国にも中国から渡って多く栽培されたので、今日では国花のように親しまれています。 白花品種のつぼみを摘んで乾燥したものを木槿花(もくたんか)とよんで漢方で薬用し、粘滑薬として胃腸カタルなどに煎用(せんよう)します。 茎の繊維は紙の原料になります。 |